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継具シリーズをはじめ、おすすめの家具などの紹介を不定期で配信しています。

幕傳 十二代目 今思うこと ㉖ 「日本人による日本における心豊かな暮らしのご提案」

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家業を継いで24年。

DSC06797.jpg
継いだ頃は婚礼箪笥ばかりを販売し、社宅(2DK)に配達していました。
昨今は少しずつ住まいの空間や間取りが変わり、婚礼箪笥ではなく
ダイニングセット、ソファ、ベッドの販売が増えてきました。


日本において家具は箪笥という箱の文化。
それ以外の家具は舶来(海外)の文化を取り入れてきました。

明治時代の文明開化以来、日本の文化はひたすら海外の文化を吸収し、
日本人の住生活も海外の住生活を取り入れてきました。

畳の生活から椅子の生活へ。
布団の生活からベッドの生活へ。
障子や襖の生活からドアの生活へ。
生活様式と居住空間がすべて「和式から洋式」へと移り変わりました。

生活の近代化、合理化からすれば洋風化になっていくのは否定することはできない。
ただし、これまで受け継がれてきた日本独特の生活と文化の美意識がなければならない。



海外からの輸入商品、海外デザインから学んだ商品によって
日本人の暮らし方は果たして本当に良くなったのか?
とモヤモヤとしている中、
「日本人による日本における心豊かな暮らしの提案」
を追求し、ご提案することが私の使命だと思いました。

日本の文化と日本人の生活に寄り添った、
日本の暮らしを豊かにする家具デザインが必要なのです。


その観点においても、家具デザイナー岩倉榮利は高い評価を受けています。

海外の家具空間デザインの情報・知識を持ち合わせていながら、
それに流されない独自の理念に基づいた日本的な家具デザインをしています。

_DSC3649_2_m.jpg(上写真)
2015年グッドデザイン賞受賞した「タクミカンファニチャー」。
日本人の体形に合い、ダイニングでくつろぐ暮らしに沿った座り心地で人気急上昇中です。


岩倉榮利曰く、

「インテリアデザインにしろ、家具にしろ、ミラノだ、次はニューヨークだ、やっぱり北欧だ。
などと目まぐるしくうつり変わる流行が嫌ですね。
家具というものは衣服の次に人間の体に近いものなわけですから、
やはりそれを使う人、それを使う場所、それを使う風土に合ったデザインをするべきだと思いますね。

私自身、私が手がける家具のほとんどを同胞である日本人が使うものと思っていますから、
私の発想の基本というのはきわめて日本的なものです。

もちろん、イタリアはもちろんのこと、北欧やアメリカなど世界各国に共感するデザイナーは
たくさんいますけれども、私が目指しているのはやはり日本人としての感性から生まれる
真にオリジナルな家具であり、空間です。」

DSC00026.JPG(上写真)
渾身の自信作である幕傳オリジナルソファ。
ゆとりのある広い座面は、座の文化が根付いた日本人のくつろぎスタイルにマッチしています。



家具デザイナーとして独立して40年、
この気持ちにより生まれた「家具」が幕傳に生き生きとしています。

日本における日本人の暮らし方はなんだろうと思ってみえる方、是非幕傳に足を運んでください。
スタッフ一同、岩倉榮利の情熱以上に家具話をさせていただきます。


株式会社 幕傳 
代表取締役 吉田憲生

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